事前に確認したい美容外科として開業する際の注意点やデメリット

比較的に美容外科というのは参入しやすい業種だと言えます。
そのため開業をしたいと考える医師も少なくありません。

確かに開業医になることのメリットはありますが、注意点やデメリットもあるので事前に確認をしておきましょう。

美容外科の開業医となる前に知りたい注意点なのですが、1つは資金の問題があります。
クリニックを立ち上げるとなると、かなりの資金がかかります。
なぜなら一般的な診療科目と違って、美容外科では清潔感や高級感が必要となってくるためです。

比較的に参入しやすい業種とはいっても、クリニックを閉めてしまう医師も少なくありません。
そのため最近では居抜き物件なども増えています。

結果として初期の資金を安くできるケースもあるのですが、それでもやはり1億円程度は用意しておく必要があるでしょう。
そこまでお金がかかるのかと思われるのかもしれませんが、入居費や改装費、医療機器の導入費用など1つ1つの条件を見ていくとかかってしまいます。

特に美容外科の場合は行う施術の範囲が広いです。
そのため医療機器だけでも、かなりの数が必要となります。
さらに設備費や宣伝費に運転資金などを考慮すると、どうしても資金は多くなるでしょう。

では美容外科を開業するデメリットも考えます。
最も大きいのが開業をしたとしても、直ぐに経営が黒字になるわけではないという点です。

経営が軌道にのれば勤務医とは比較にならないほどの、収入を得ることもできるでしょう。
その最大の障壁となるのが、ライバルとなるクリニックの存在です。
特に大手クリニックは宣伝にかけている費用も桁が違いますし、店舗の立地も利便性の良い場所を押さえています。

こうした状況で新参のクリニックが、曲がりなりにも患者さんにきてもらうには、相当な努力が必要です。
料金を安くすればいいのではと思われるかもしれませんが、医療というのは安ければいいわけでもありません。
なぜなら相場よりも安ければ、本当に大丈夫なのかという不安がでてくるためです。

そのためライバルのクリニックに打ち勝つためには、どのようなポイントをアピールするのかという戦略も重要になります。
こうしたポイントを考えずに、安易に開業医として参入すると失敗する可能性が高くなってしまうでしょう。

美容外科と開業する前に知っておきたい注意点についてでした。
比較的に参入しやすいとされる美容外科ですが、実は初期の資金が1億円程度はかかってしまいます。

またライバルクリニックが多いため、しっかりとした経営戦略がなければ患者さんを集めることができないでしょう。
この2点をデメリットとして把握しておくべきです。

美容外科特有の起こりがちな患者と医師とのトラブルについて

美容外科では患者と医師の間でトラブルが起こることが多いです。
ではどういう理由でトラブルが起こっているのでしょうか。
また患者と医師の間でありがちなトラブルについても考えてみます。

美容外科において患者と医師の間で起こるトラブルは、いくつかの分類に分けられます。

最も多いのが安全性に関することでしょう。
そもそも日本では医師免許を持っていれば、誰であっても美容外科医となることができます。
そのため経験の浅い医師が行った施術によって、トラブルが起こってしまうケースがあるのです。

実際に美容外科として行った施術によって、機能障害が発生したり、死亡事故などが起こったケースもあります。

他にも医療事故が起こっていることもあり、非常に注意しておかなければいけない点でしょう。
美容外科では医学的な成否よりも、患者の満足を優先させるケースも少なくありません。

しかしいくら患者からのクレームが怖いとしても、しっかりと安全面の対処をしておく必要があるでしょう。
訴訟に発展するケースも珍しくないため、美容外科として無用のトラブルを起こさないためには、安全性への注意喚起も必要なポイントだと言えます。

次に多いのが契約に関するトラブルでしょう。
これは美容外科として開業する、もしくは開業している人にむけたトラブルと言えるでしょう。

一般的に美容外科では初診時にカウンセリングを行って、どのような施術が良いのかなどを提案し、金額などについても説明をします。
ここまでは良いのですが、手術を早くしないとダメだ、酷い状態なので早くしたほうがいいなどのように、不安をあおってしまう場合があります。

また手術を行うことのリスクや、薬剤による副作用に対する十分な説明がなされていないケースも多いので、注意しなくてはいけません。
特に近年の美容外科はライバルクリニックも多いため、患者獲得のために無理な営業をするケースが目立ちます。

他にも医師そのものの技術の不足なども大きな原因です。
最も多いのが症例に関する治療事例で見た写真と、実際に術後の状態が大きく違うというものでしょう。

結局のところ美容外科は、患者が納得しなければトラブルとなってしまいがちな診療科目です。
医学的には成功であっても、患者の満足が優先されるということも覚えておく必要があります。

美容外科特有の起こりがちな、患者と医師のトラブルについてでした。
実は美容外科ではよく患者とのトラブルが起こっています。
その原因は大きく分けると医師の技術不足などからくるものと、クリニックの経営方針によるものがあるので覚えておくといいです。

美容外科の医師が儲かると言われている理由は何なのか?

美容外科の医師は儲かると言われています。
この話は本当のことなのでしょうか。
ここでは美容外科の医師が本当に儲かるのか、その理由はどこにあるのかを考えてみます。

最初に美容外科の医師が儲かるのかという話ですが、これについては本当のことです。

勤務医の給料で考えてみると、外科や内科の場合はだいたい1000万円前後であるというケースが多いでしょう。
一方で美容外科の場合は、1200万円から1400万円程度であると言われています。
どのクリニックに勤務するのかにもよるのですが、大手クリニックの人気医師ともなると、勤務医でも3000万円以上の収入を得られることがあるようです。

給与面だけではなく、拘束時間や休日などの問題もあります。
特に忙しいとされる急性期の病院勤務だと、月に休みが1日も取れないケースも珍しくありません。
休日であっても患者の容態が急変することで、呼び出されることもあるためです。

その一方で美容外科では、拘束時間は長くありません。
ほぼ残業がないため定時で帰ることができますし、休日はしっかりと休むことができます。
こうした理由から、美容外科の医師は高い人気があるのです。

ではどうしてここまで給与面に差が出るのでしょうか。
その理由は大きくわけて2つあります。

1つは美容外科は自由診療である点です。
診療報酬を自由に設定できるため、クリニックごとに料金の設定が異なります。
また料金設定の上限などもありませんので、文字通り好きな料金を取ることができるのです。

つまり保険診療とでは、医師が報酬とできる額が大きく異なります。
そのお陰で収入が大きくなるのです。

もう1つは保険診療ではないため、広告宣伝ができる点でしょう。
各メディアで美容外科の宣伝広告を見たことがないという人は、かなり少ないほどです。
それほど各メディアに大手を中心として、美容外科は宣伝広告を掲載しています。
この広告効果というのは大きく、患者さんを集めるのに役だっているのです。

この2つの違いから美容外科は、一般的な診療科目と比べて収入が多くなっていると言えるでしょう。

開業医で経営が上手くいけば、年収が1億を超えるのも夢ではありません。
実際にそれだけの収入を得ている医師もいますので、ある意味ではチャンスの大きい診療科目だとも言えます。

美容外科の医師が儲かるのかについてでした。
結論をお伝えしますと、他の診療科目の医師よりも高額の収入を得ることができます。
その理由は美容外科が自由診療であること、それに付随して広告宣伝できることがあげられるでしょう。

平均年収は他の医師よりも高いって本当?美容外科医の年収について

美容外科医は高収入として知られています。
では、本当に美容外科医は他の内科や外科の医師などよりも、高い報酬をもらっているのでしょうか。
そこで、具体的な美容外科医の年収について調べてみました。

一般的に内科や外科の勤務医の収入は平均1,000万円から1,500万円くらいと言われています。
そして、内科や外科などの開業医は、その二倍近くと言われています。

医師は高収入として知られていますが、では、その中でも美容外科医の収入は特に高いと言われていますが、実際に美容外科医はどれくらいの収入を得ているのでしょうか。

美容外科医の平均収入は4,000万円から5,000万円と言われています。
他の科の医師よりもずっと多い収入ですね。

では、なぜ美容外科医はそのよう高収入を得ることができるのでしょうか。
それは、美容外科は自由診療といって治療内容や治療費を全て医師自身が決めることができるからです。

一般に他の診療科目は保険診療ですので、治療費は決まっておりその範囲内でしか治療ができません。
けれど美容外科の場合は、例えば目を二重にする手術ひとつとっても、クリニックにより値段はまちまちです。
それは保険の適用外の手術だからです。

また、美容外科の場合はテレビなどで宣伝をすることが許されています。
ですから、経営に余裕があるクリニックでは、大々的に宣伝をし多くの患者を集めることができるのです。

美容外科にくる患者様は、少しでも美しくなりたいという気持ちで受診をします。
そして、美しくなるためにお金を使うことにはあまり抵抗がありません。
経済的にも余裕がある患者様も多く、評判の良い美容外科医は経営にも余裕が持てるのです。
美容外科医の開業医で年収が1億円近い医師も中にはいます。

そして美容外科の患者様の特徴としては、圧倒的に女性が多いということが挙げられます。
治療をするにあたって、患者様と良い信頼関係を築くことで、術後の満足感にも大きな差が出ます。
そのため、美容外科医には高いコミュニケーションスキルが求められます。

美容外科医の年収を考えるときには、年齢や医師になってからの年数ではなく、患者様の評判や満足度によって変わるのです。
美容外科医は技術を磨くことも大切ですが、良いコミュニケーションを築くことができなければならないのです。

美容外科医は確かに高収入ですが、それだけに多くのことを求められます。
確かな技術、高い美的センス、そしてコミュニケーション能力。
それらが揃って初めて信頼できる美容外科医といえるでしょう。
高収入を得るには、やはりそれに見合った努力が必要になります。

医師が転科をするメリットとデメリットと転科する理由まとめ

医師にとって転科するのは一大決心が必要です。
その決心をするだけにたる、メリットはあるのでしょうか。
また逆に転科することのデメリットには何があるのか、この2つをしっかりと確認しておく必要があります。

ここでは医師が転科するメリットとデメリットを、それぞれ解説していきましょう。

医師にとって自らが専門とする診療科目は、研修医の時代に選択するものです。
そして一般的には医師を続ける限りは、研修医時代に選択した診療科に在籍することになるでしょう。
そのため未知となる診療科目へと転科するには、大きな勇気が必要となってきます。

そこで最初にメリットを確認しましょう。
転科をするメリットは環境を大きく変えられる点です。

勤務する職場によっては、人間関係などが合わないこともあります。
そうした時に転科するのは1つの選択肢になります。

もちろん転科せずに、勤務先を変えることもいいでしょう。
ただ勤務していた系列の病院には行けないなど、転職先の選択肢が狭まることもあります。
そのため思いきって、環境を変えられる転科を選ぶ人も多いです。

もう1つワークライフバランスを変えたくて、転科する医師も少なくありません。

特に手術が主な業務となる診療科目では労働環境が厳しく、ろくに休みやプライベートの時間がとれません。
そこで労働環境を変えるという意味で、転科する医師もいるのです。
特に人気が高いのは美容外科でしょう。

反対に転科することのデメリットも確認します。
転科することで最も大きなデメリットは、キャリアが途絶えてしまうことでしょう。
特に自分のキャリアアップのために頑張ってきた、という医師にとってはつらい選択になる可能性が高いです。

また前職の経験が生かせない場合は、年収が一時的に下がってしまうこともあります。

またまったく経験がない診療科目に転科するのであれば、すべての知識をゼロから勉強しなくてはいけません。
それは研修医時代に行ったのと、同様のことだと言えるでしょう。
この時に自分の指導医になるのが、年下の医師かもしれません。
こうした点に我慢できるのであれば、転科するのも1つの方法です。

つまり転科するのなら、できるだけ早いほうがいいでしょう。
ただ美容外科では未経験の医師でも、転科しやすい環境が整っているため人気があります。

医師が転科することのメリットとデメリットについてでした。
メリットとしては労働環境や、就労環境を一気に変えられる点です。
ワークライフバランスを重視する人にとっても、おすすめできます。
反対にデメリットになるのが、ゼロから勉強をすることになり、キャリアも積み上げていく必要がある点です。